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不死身の漢!

このサイトは私ことジョンが映画、アニメ、ゲームの批評、解説をするサイトです。

連載:映画の銃撃戦!第2回『カウンターフォース』

映画の銃撃シーン特集!

映画の中の「銃を撃つシーン」が好きだ!
対人間、対動物、対化け物、対宇宙人、相手は誰だって良い!
A級だろうがB級だろうが関係ない!映画の出来不出来も関係ない!

カッコいい銃撃シーンさえあれば良い!

そんなおススメの銃撃戦シーンを紹介する「映画の銃撃戦」特集、第2回は特殊部隊同士の対決を売りにした、知る人ぞ知る銃撃戦映画『カウンターフォース』です。

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Rogue Force

Rogue Force

 

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 『カウンターフォース』

原題:『Counter Force』、『Rogue Force』,『Renagade Focce』
1998年 アメリカ映画
監督:マーチン・クーネルト
脚本:リック・ブロックス、アラン・サッチャー
音楽:パトリック・グリフィン
出演:マイケル・ルーカー
           ロバート・パトリック
           ダイアン・ディラシオ

 

「 銃撃戦映画」としてのおススメ度
ストーリー   
★★☆☆☆
リアル度    ★★★
爽快感     ★★★
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『カウンターフォース』紹介。

ミリタリーファンの人たちは覚えているかもしれませんが、90年代後半から特殊部隊が世界中(の一部)でブームになり、映画、ゲーム、テレビといろんな媒体に影響を与えました。
何がキッカケかはわかりませんが、おそらくは96年に公開されて大ヒットしたマイケル・ベイ監督の『ザ・ロック』は要因の一つではないかと思います。
 この映画の中で描かれるネイビーシールズや海兵隊のリアルな銃の構え方や戦術、そしてカッコいい装備はミリタリーファンを喜ばせました。

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タクティカルベストや、タクティカルライト付きのMP5マシンガン、ケプラーヘルメットにゴーグル。80年代から徐々に各国特殊部隊の装備は洗練され、スタイリッシュな外見になっていき、それが映画で描かれるとマニアはそのカッコいい装備に痺れました。
特殊部隊映画ではないですがマイケル・マン監督の傑作『ヒート』や、先にあげた『ザ・ロック』などで、銃や装備、戦術のリアルな描写が話題になるとそれに影響を受けて様々な映画の中に特殊部隊が登場するようになります。

今回紹介する『カウンターフォース』もそんなブームの中で生まれた一本です。
ちなみにこの映画、原題が複数あり、探すときは注意が必要です。(『Counter Force』、『Rogue Force』,『Renagade Focce』)
映画内部のクレジットでは『Counter Force』となっていますが、現在発売中の(海外)DVDは諸事情で『Rogue Force』と変更されています。
(ひょっとしたら1987年に同名のアクション映画があったため、混同を避けるためかもしれません)
ちなみにテレビムービーです。

○ストーリー
法律で裁くことのできない犯罪者たちが次々と処刑される事件が発生。マイケル・ルーカー(怖い顔で知られる)演じるFBI捜査官のクーパーは事件の背後に現役の警察SWAT隊のメンバーが参加する処刑グループの存在を掴む。
ロバート・パトリック(『T2』のT1000役で有名、こちらも怖い顔俳優)演じる現役SWAT隊員ジェイクが処刑グループのリーダーであると断定するが、証拠が掴めず捜査は難航する。
そうしてる間に次第にグループの犯行はエスカレート、ついに警察官にも死亡者が発生する。FBIはとうとう特殊部隊HRT(人質対応部隊)を出動させ、事件は処刑SWAT部隊との壮絶な銃撃戦へと発展していく・・・

 

ストーリー自体は『ダーティーハリー』と『ダーティーハリー2』に影響を受けたと思われる、典型的な「処刑警察モノ」のジャンル。法律で裁けない野放しの犯罪者を暴走した警官たちが処刑するというストーリーです。
ちなみにこの手のジャンルはアメリカには山ほどあり、(『狼よさらば』『ダーティハリー』など)凶悪事件が絶えないアメリカ独自の自警主義(ビジランティズム)に基づく考えがこういう映画の根底にはあります。
ストーリーの面白さとしては可もなく不可もない「普通」といった感じで(ただしラストの暗さはちょっといい感じ)、R・パトリック演じる処刑警官の暴走の過程が少々強引だったり、ヒロインが唐突に死んだりと困った部分も多いです。
しかし本作最大の売りはFBI(HRT)対SWATという特殊部隊同士が対決するところです。

○SWATとはSpecial Weapons And Tactics(特殊火器戦術部隊)の略称で、1960年代に警察に設置された特殊部隊のこと。

○HRTとはHostage Rescue Team(人質対応部隊)の略称で、FBIの中に1982年に設置された特殊部隊のこと。

特殊部隊のリアルな戦闘を描くために本作では本物の警察SWATチームに俳優の訓練、指導を依頼しているとのこと。『ヒート』にも強い影響を受けたと思われ、90年代にあった様々なミリタリー映画の中でも非常にリアルな特殊部隊の描写を行っています。

日本では発売当時ミリタリーマニアの間では注目され、エアガン雑誌が掲載するミリタリー映画特集で紹介されたりしていました。

 

『カウンターフォース』の銃と銃撃戦

本作は銃撃戦映画として良く出来ていて、90年代のアクション映画で流行っていたMTV風のゴチャゴチャした撮影や編集は行わず、70年代の映画のような整理された見やすい銃撃戦になっています。
特殊部隊同士の戦いなので、外見が被って誰が敵で味方かわからなくなりそうですが、装備が敵味方ではっきり分かれていて、見てる側が混乱しないように工夫しています。

○FBI(HRT)の装備

主人公クーパー率いるFBI(HRT)の装備はダークブルーの都市型迷彩にタクティカルベストとケプラーヘルメット。装備している武器はほぼアサルトライフル、M16系でAR15スポーター・カービン(最初はXM177かと思った)、銃身の短いコルトモデル733など。

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○SWATの装備

対する敵役ジェイク率いる処刑SWATは全身黒の夜間用迷彩にフェイスマスク、防弾ベストという装備。
装備している武器はサブマシンガン、MP5系でHK94A3(MP5の民間向けモデル)、ショットガンでSPAS12など。

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両陣営が武器装備をハッキリ分けての銃撃戦なのでサバイバルゲームのような雰囲気も味わえます。

○銃撃シーン

特殊部隊ファンの人たちには序盤からワクワクするシーンが入ります。
違法ポルノ映画を撮っている最中のマフィアの豪邸に処刑SWATが突入するシーンです。
パトロール警官に偽装した男が警備員を引き付けている隙に正面から部隊が侵入、計7人の処刑部隊が3チームに分かれて突入します。

使用している武器はサプレッサー付きHK94A3とSPAS12。

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 邸内に突入したSWAT部隊が部屋をクリアリングしながら進んでいくシーンのリアルな描写は、当時はまだ珍しかったように思います。
特殊部隊がよくやる肩に手を置いての合図も僕はこの映画で初めて見ました。ひょっとしたらこの映画が最初かもしれません、確証はないですが。(ちなみに次に見たのは『メタルギアソリッド2』(2000年)の予告編の時でした)

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続いて中盤のスナイピングシーン。こちらもかなりリアルです。
ゴルフに興じるマフィア達を、ギリースーツ(森の茂みに隠れたりするときに着るカムフラージュ)で偽装した狙撃手と観測手が、弾道を調整した後に長距離狙撃します。
使用している武器はスプリングフィールドM1A1ライフル(M14ライフルの民間Ver)。
弾丸を発射してから着弾するまでの時間差も再現されていて、こちらもマニア心をくすぐるシーンです。

Classic Army製 M14 MATCH AEG

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ジャカッ! 着弾までの時間差の間に次弾を装填するのも非常にカッコいい。

 

 HRTが武装テロリストのアジトに突入するシーンでは本物の装甲車が登場し、車を盾にした突入シーンが見られます。ここも特殊部隊マニアは必見ですが、ただテロリストの格好などが「いかにもな感じ」で、HRT部隊の動きもしっかりしすぎで逆に予定調和のように見えます。なので特殊部隊の公開訓練をただ撮っているかのようなシーンになってしまっており、ちょっと減点です。ですが実際のSWATから指導を受けているのがよくわかる場面になっています。

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悪くはないけど何だか公開訓練を見学しているような気分になる銃撃シーン。テロリストがしょぼすぎるのが問題かな。

 

そしてラスト、裁判所を舞台に繰り広げられるFBI対SWATの対決シーンです。
裁判所の中と外で行われる大銃撃戦は最大の見せ場になっています。

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絶対『ヒート』に影響受けたと思う大銃撃戦。

 

残念なことに、この作品は日本ではビデオが発売されたっきりDVD化はしていないので、見たい場合は海外版を購入するしかありません。(でも実はユーなんとかチューブでも見られたり・・・)
 低予算のB級映画ではありますが、全体にミリタリーへのこだわりに満ちているのでミリタリー、特殊部隊マニアは必見の作品だといえます。

○『カウンターフォース』登場武器
ベレッタM92FS
シグ・ザウウェルP226
コルトモデル 733

コルトAR15スポーター・カービン
コルトAR15HBARs
AK47

HK94A3
IMIウージーピストル
SPAS12
ウィンチェスター・モデル1300
レミントンM24
スプリングフィールドM1A1

 

追記:
ちなみにこの作品、日本では99年にポニーキャニオンが企画した「アクションマニア・ビデオシリーズ」(確かこんなタイトルだったと思う)というキャンペーンの中で紹介された4作品の一本でした。
ちなみに他の三本はミッキー・ローク主演『デッド・オア・アライブ 監獄の街』、テリー・ハルクホーガン主演『シャドーウォリアーズⅡ 地獄の化学兵器』、ジェフ・スピークスマン主演『ランニングレッド』というラインナップ。

デッド オア アライブ 監獄の街 HDマスター版 [DVD]

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当時はこういうB級アクションムービーをマニア向けにひとまとめに紹介する売りかたがありましたが、今現在もあるのでしょうか?
ていうかマニアックすぎる話ですね、すいません。

 というわけで第2回、「連載:映画の銃撃戦!」はどうでしたでしょうか。これからもこんな銃と銃撃戦だけ眺めていられるような映画を紹介していきたいと思います。